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メタボダイエット外来

供給量が圧倒的に少ない事と、適正使用の厳格化を目的に総合病院や大学病院などの大きな病院でしかウゴービを処方できないことが確定しました。クリニックでは処方不可能です。

総合病院でも初診から少なくとも半年は管理栄養士による食事、運動の指導を受けなければ処方開始となりませんし、最大68週までしか処方できないためご留意ください。

名城病院さんでウゴービが外来で処方可能となるように準備しているとのことです。

処方可能となった場合、適応を踏まえて紹介します。

5月24日に体組成計のInBodyの最上位機種のInBody970を設置しました。

体脂肪、部位別の筋肉量などが測定できます。

どなたでも無料で測定できます。

クリニックの入り口を入ってすぐの所に設置していますのでお気軽にお声掛けください。

 

2型糖尿病治療薬で肥満治療も同時に可能な新薬マンジャロについてはこちら

 

保険適応は

①BMI が 27kg/m2 以上であり、2 つ以上の肥満に関連する健康障害を有する肥満症

あるいは

②BMI が 35kg/m2 以上の肥満症

です。

肥満に関連する健康障害とは以下11疾患を指します。


1. 耐糖能障害 (2型糖尿病・耐糖能異常など)
2. 脂質異常症
3. 高血圧
4. 高尿酸血症・痛風
5. 冠動脈疾患
6. 脳梗塞・一過性脳虚血発作
7. 非アルコール性脂肪性肝疾患
8. 月経異常・女性不妊
9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
10. 運動器疾患:変形性関節症(膝・股関節・手指の関節)、変形性脊椎症
11. 肥満関連腎臓病

Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity を元に作成

 

食事療法、運動療法併用下で1年で15%弱減量できる薬剤です。

強力に食欲を抑制するので食事療法のハードルが大幅に下がります。

検診で血圧、脂質異常症などを指摘され過去に食事療法に取り組んだけれども挫折した方にとって福音となる薬剤です。

食事療法が軌道に乗り、順調に減量できれば運動療法のモチベーションも向上し好循環が生まれます。

体重減少に伴い、血圧の改善、悪玉コレステロール、中性脂肪、尿酸の減少、AST、ALT、γGTPの減少、善玉コレステロールの上昇、内臓脂肪、皮下脂肪の減少を認めます。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の改善、CPAPから離脱できる可能性があるインパクトの非常に大きな新薬です。

8/9にノボノルディクスよりプレスリリースがありました。BMI27以上の心血管疾患を1つ以上患っている患者群で20%心血管イベントを減少させるという大規模臨床試験の査読前の結果の速報がでました。この薬は減量すると同時にその結果心筋梗塞や心血管死を減らすという当たり前といえば当たり前ですが大きな恩恵をもたらす薬でもあります。

食事摂取量が減りますので特に外食が多い方は増えた薬剤費、医療費を相殺できる可能性があります。

20歳の頃の体重に戻ればメタボリック症候群は卒業できます。

しかしながらウゴービを休薬すると食欲が回復しリバウンドします。

健康的な食習慣に転換し有酸素運動と筋力トレーニングが生活習慣の一部となればウゴービ減量後も体重は維持できます。

ウゴービを徐々に減薬し休薬後も体重が維持できれば患者さんも医療経済にもそして私のとっても三方良しとなります。というのも私にとっては患者さんが健康を取り戻すことがメタボダイエット外来を営むやりがいとなるからです。

InBodyで体脂肪、筋肉量を正確に数値化して、新薬ウゴービを使い、食事、運動療法を併用してメタボリック症候群、睡眠時無呼吸症候群の治癒を目指して頑張りましょう。

 

2型糖尿病治療薬で肥満治療も同時に可能な新薬マンジャロについてはこちら

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