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チルゼパチドが睡眠時無呼吸症候群のAHI減少に効果的であることが示されました。

[2024.06.24]

SURMOUNT-OSA試験の結果です。

チルゼパチドを投与し1年後に体重が17〜20%弱減量した結果、CPAP治療中あるいは未治療の睡眠時無呼吸患者のAHIが半減しました。平均BMI40弱 110kg超の高度肥満の患者群です。睡眠時無呼吸症候群は心血管疾患の独立した危険因子ですがCPAP治療によりそのリスクが低下することは今まで示されていません。今回の結果は減量後もAHI20強を認めCPAPの離脱が叶うものではありません。

しかし減量後のBMIも依然高く、当たり前といえば当たり前の結果です。今回、ゼップバウンドが睡眠時無呼吸症候群の治療薬として適応が追加される程の結果ではないです。CPAPの離脱には40%程の減量効果が必要と考えます。次の世代のGLP1関連薬の仕事かもしれません。

若い時に睡眠時無呼吸症候群がなかった人が中年になり20kg以上増量して睡眠時無呼吸症候群を発症した場合、食事療法と運動療法が成功し20歳の頃の体重に戻れば睡眠時無呼吸症候群 の大部分は卒業できると私は考えます。

 

 

Tirzepatide for the Treatment of Obstructive Sleep Apnea and Obesity

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