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インフルエンザA型が散見されます。

[2022.08.07]

本日8月8日 日曜日は名古屋市医師会急病センターでコロナ対応をしました。

90人の発熱患者を診察し抗原検査でコロナ陽性率は85%ほどでした。

当院は小さなクリニックでスタッフも少なく、対応できる患者さんは多くありません。

待合室では密にならないよう気をつけています。来院から帰院まで20分ほどで完結できるよう配慮しています。

先週はインフルエンザA型が4名もいました。

抗原検査で陰性の場合は全例、唾液を使用して院内のリアルタイムPCR機器を使用し再検をします。

結果、抗原検査キットで陰性を示した中で10〜20%ほどが追加検査のPCRで陽性となります。当院では抗原検査での偽陰性をあぶり出して見逃しません。

ワクチン3回接種と比較して、ワクチン未接種の患者さんは熱も高く、症状も長引き、喉の炎症が激烈で、まるで焼け野原となっているかの如く症状を訴える方がいます。3回目接種者でそのような激烈な症状を訴える方はまれです。

ウレタンマスクや大手アパレルメーカー、スポーツメーカーが売り出している布のマスクをしている方が10%程いますが、BA5の前では防御力0であると考えたほうが良いです。不織布マスクを使用してください。不織布マスクは顕微鏡で見ると隙間が結構あるではないかと思うのですが、しかし、不織布マスクは静電気でウイルスを吸着します。不織布マスクは静電気の力のおかげで防御力が高いです。しかしながらBA5は極めて感染力が強く、不織布マスクでも隙間があると侵入してきます。

抗原検査キットの自宅でのセルフチェックは現在の感染状況ですとよい選択肢です。

しかし研究用の唾液の検査キットは非常に感度が低いです。

当院でも当初体外診断用医薬品の唾液で検査可能な抗原検査キットを使用していましたがあまりにも感度が低く、現在は使用していせん。

研究用を購入する場合はせめて鼻腔検体を使用してください。ウイルス量が多いと研究用でも陽性がでます。

調剤薬局で入手可能な体外診断用医薬品の抗原検査キットで鼻腔から検体を採取するタイプも注意が必要です。自分で鼻から検体を採取する際、どうしても恐怖と、痛みと、不快感で鼻の入り口で質の低い検体となってしまい、偽陰性となってしまうことがよくあります。

クリニックで医療従事者がしっかり鼻の入り口から8〜10cm程スワブを挿入し採取する鼻咽頭検体であれば偽陰性を減らせます。

自宅でセルフチェックをする際は鼻をかみ、サランラップ等に付着した液体をスワブにこすりつけることで偽陰性を減らす一つの方法と考えます。

 

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