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マンジャロ投与で血糖正常化、メタボリック症候群を卒業できた症例です。

[2024.04.25]

患者さんに同意を得てInBodyのデータを公開します。

患者さんは50代で高血圧、脂質異常症、2型糖尿病、脂肪肝のいわゆるメタボリック症候群であり最近、脳梗塞を患いましたが幸いにも後遺症なく当院を受診されました。

経口血糖効果薬なしでHbA1c6.7とそれほど高くなく、食事、運動療法とメトホルミンの内服で治療開始する事が第一選択ですが体重81.5kg、BMI27.5、体脂肪率26.2%と肥満を合併しており、まだエビデンスはありませんが減量によりメタボリック症候群の改善で脳梗塞の2次予防につながると考え、また血糖の正常化、降圧薬の減量などが期待できると考え患者さんと相談してマンジャロを導入しました。

 

下の図はマンジャロ導入時のInBodyデータです。

 

マンジャロ5mgに増量後、食欲の抑制と共に右肩下がりで体重が減少しました。食欲の抑制と共に飲酒量も減少し食事療法が軌道に乗りました。

マンジャロの食欲抑制効果が強力で食事はコントロールできると自信がつき運動へのモチベーションも上がり週1回のパーソナルトレーニングに通い始めました。

減量と共に血圧も低下し降圧薬を2剤から1剤に減らしました。脂肪肝に起因する肝機能障害も改善しました。

しかしながら筋肉の減少が大きく、肝心の体脂肪率あるいは体幹の内臓脂肪の減少が緩やかであったためパーソナルトレーニングを週2回に増やしそれ以外も自重でのトレーニングを意識して行うように話し合い実行されました。

その結果、体幹(≒内臓脂肪)の脂肪量が10.9kgが6.3kgへ減少しました。

10ヶ月後には体重は-11.6kg(-14.2%)の69.9kg、BMI23.6、体脂肪率18.5%とマンジャロ開始前のC型の肥満体型からI型の標準体型へ改善しました。体脂肪量は-8.4kg、筋肉量は-3.1kgでした。HbA1cは5.7と正常化しました。

 

 

この患者さんは食事、運動の改善を頑張る方であったたためマンジャロの助けを借りて想像以上の減量、体組成の改善となりました。

今後、マンジャロを漸減、中止しSGLT2阻害薬に置き換える事ができ、体脂肪率、BMIがキープできれば理想かと考えます。

 

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